2007年8月8日水曜日

Entropia Universeってどうよー


バーチャルワールドをどう捉えるかは別として、
ユーザー数ベースでこの世界を率いているのは、

Second Lifeと、そして、World of Warcraftである。

方向性は間逆のこの2つ、どちらもユーザー数は800万人を超える。
そして、実際、アクティブユーザーという点で見ると、WoWが圧倒的だ。

この2つの世界に含まれるそれぞれの要素、
ゲーム性、3D、モノの制作、現実通貨への換金、
これらを足したような世界がEntropia Universe

スウェーデンのMindArkが運営しているもので、2003年にスタート。
現在のユーザー数は約50万人超。ただ、この数字はバケる恐れがある。

というのも、北京のCyber Recreation Development Corpと提携し、
1年以内に中国に進出するという計画を明らかにしているため。
この提携によって企業も自社専用のプラネットを追加可能となる。

また、この計画によって最大700万人のユーザー獲得を目標としているが、
最終的には1億5千万人という途方もないユーザー数を狙っているらしい。

しかしながら、実際、この世界を率いているセカンドライフをはじめとして、
中国生まれのHiPiHiTBA worldとも熾烈な競争を強いられることとなる。

ただ、Entropia Universeのグラフィックは群を抜いている。
先日、ゲームエンジンCryENGINE 2を使用する契約を結び、
これによってさらに「リアルな景観」を表示することが可能となる。
(これを用いたバージョンのリリースは1年後になるみたい。)


セカンドライフも、5月にWindward Mark Interactiveの技術買収をし、
より自然な雲の描写をするようになっているが、2つを比較してみると、
やはり、Entropiaの方が、一枚上手をいっているように見える。

ただ、このEntropiaもいいところばかりなわけじゃない。

とにかく最初のハードルが高く、SL以上の忍耐力が必要である。
まず、一番初めにインストールするファイルが、なんと1G以上もある。
この時点でインストールするにも及ばないユーザーが大半な気がする。

そして、仮にその容量に耐えうるPCと広い心を持っていたとしても、
そのダウンロードにえっらく時間がかかる。数時間かかったりする。

この時点で9割9分諦めそう。

さらに、ようやくその世界に入れたとしても、デフォルトからの脱却、
をすべきオプションが山のように与えられている。まさにその数膨大。

なんというか、とりあえず面倒くさい。
もっと簡単に始めたいんだけど、、、みたいな。

そして、それらの設定をクリアして、初めて見る中の世界。
グラフィックはやはり綺麗。インターフェイスも軽くて良い。

が、広大な世界の中に「住む」には時間がかかる。
ちょっと入ってちょっと見て回るくらいじゃ楽しくない。
「飛ぶ」「テレポート」なんて機能ももちろんない。

ということで、既存のMMOが好きで、SLじゃちょっと、、、と思ってて、
でも、モノを作って売るとかは興味あって、ある程度暇な時間がある。
そんな人にお勧めします。

ちなみにある意味クリエーターにとっての最大の難点は、、、
Windowsのみ対応でMacじゃ動かないこと!これ結構問題。